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季節は秋…
夏の風も引退し、新緑が老け込んで、食べ物が美味しくなる季節にようやくなれてきた今日この頃
彼は月夜の下を1人ボチボチ歩いていた
彼の名は静川 拓(15)
地元の市立中学に通う受験を控えた普ッッッ通の中学生である
塾の帰りだろうか
足取りが重く、顔はうつむき所々でため息を漏らしている
恐らく日々の受験勉強が若き青年の身体と精神を追い詰めているのだろう
それもそのはず
秋も深まれば周りはより一層受験ムード全開であることは皆さん一度は経験があるのでは、と思う
そんな中、拓がちょうど交差点に差し掛かった所で大きなため息をついた
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