2人が本棚に入れています
本棚に追加
アキラの言葉に、俺は眉をひそめる。
「あ、嘘だと思ってるだろ!これはマジだって!!」
『アキラノジョウホウハ アテニナラナイヨ』
「な!?ただのネズミに言われたくねーよっ」
「…派遣作業員じゃねーのか?」
「違う違う…お前と同じロボット処理係さ。しかも女らしい」
その言葉に、更に眉をひそめた。
5年間も俺一人…と一匹に仕事を押し付けてやがったくせに……マチルダは何を考えてんだ?
「随分と別嬪さんらしいぜ?」
「興味ない。」
『ヘンタイ』
「ちょ、お前らひでーぞ!?」
一人騒ぐアキラを放置して、俺はトンネルの奥に進んでいった。
「って、おいっ………ビヨンセ!マチルダが到着次第連絡しろって!!」
アキラの声に、俺は歩みもとめずに片手をあげて応えただけだった。
ツー…ツー…ツー…
モノクロで殺風景な部屋に、通信接続の無機質な音だけが響いている。この部屋がビヨンセとシャーリーにあてがわれた部屋だった。
ツー…ツー………ガチャンッ
『もしも――』
「おいマチルダてめぇ何考えてやがる!!」
『ちょ…叫ばないでよー……』
……To be continue…
最初のコメントを投稿しよう!