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そんな姉の異変に気が付いたのは、ここ1週間前の事だ。
姉は、アンブレラ社が地下で密かに開発している「ウイルス兵器」の事を知っていた。
姉からその話しを聞いた俺は、アンブレラ社に対して失望した。
ウイルス兵器なんてものが、もし世界に漏れてしまってはまずい。
姉はアンブレラ社を止めようとしていた。
そして一週間前、事件は起きた。
いつものように朝食を食べていた俺の目に飛び込んで来たのは、衝撃的なニュースだった。
【こちらはラクーンシティよりお送りしています!スゴい殺人劇です!人が人へと噛みつき、次々と人々を襲っています!一体、一体何が起こっているのでしょうか!?】
信じられない映像が、そこにはあった。噛みつかれて苦しんでいる人々、狂ったように噛みついている人々。
そのどれもが、今起こっている事の全てだった。
俺はすぐに分かった。
ウイルスが漏れたんだと。
両親が来る前にチャンネルを変え、両親には知られない様にした。
ラクーンシティは、姉がいる場所だから。
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