■日常

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「慧人?まだ学校行かないの?」 俺はぼーっとしていたみたいで、母さんが心配そうに話しかけて来た。 まだ時間はあるけど、もう出よう。 悟られてしまうかもしれない。 どうか母さんがチャンネルを変えません様に… そう願いながら 『行って来ます』 と言って家を出た。 姉が無事ならいい。 その事さえ分かればいい。 ……姉さん…… 俺がそんな事を思っている間に、いつの間にか学校に到着した。 いつもより遅く歩いていたのか、少し前に出て丁度いいぐらいだった。 「慧人!おはよ!」 そう言って肩をポンッと叩いたのは、同じクラスの 桜 真弓(サクラ マユ)だ。 『おはよう!』 「今日さ、帰りに久々ゲーセン寄るんだけど…慧人も来ない?」 『行こっかなぁ。考えとくわ!』 「分かった♪」 真弓はあのニュースを見ただろうか? *
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