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赤鼻のトナカイさん今何してるのかな…
思い切って家出をして来てしまったけど…
僕は何処に行けばいいだろうか…
寒い外を歩いていると、みんな僕にこう言う
“サンタさん!ちゃんとお利口するから、素敵なプレゼントをちょうだいね!!”
僕は人を泣かせてしまった…だから、もう人に幸せを運ぶ事なんて許されない…
だから…僕を見ても、もう何も言わないでください…
ほって置いてください…
サンタさんは、自分が着ている真っ赤な服を脱ぎ捨てて、真っ黒な布を羽織った。
これなら…僕がサンタだってわからないかな…
けど黒い布を羽織ったからか僕をサンタだと気付かない周りの人はとても冷たかった…
“これで良いんだ”
と思っても何か心が変
はぁ……
なんだかお腹空いたなぁ…
赤鼻のトナカイさんはもう朝ごはんを食べただろうか
僕がいなくてもちゃんと一人でやっているだろうか…
風邪なんてひいていないだろうか…
こんなに心配になるなんて…
あ、あのパン屋さんのパン美味しそう
「あ、あのー」
僕はパン屋に声をかけた
「はい!いらっしゃい!!出来立てで美味しいよ!」
「このクロワッサンとフランスパンください」
このフランスパンは赤鼻のトナカイさんが大好きだったパン…
「はい!1220円です!」
「はい」
僕はお金を渡してパンを貰った
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