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原田は手元にあった酒を呑んだ 「力に頼る強さだけでなく 女の強さも大切にしろな」 「わかりました」 「そろそろ中入ろうぜ 夜は冷えて仕方ねぇや」 永倉が司の手をとり中に入ると 司の部屋からちょうど斎藤と土方が近藤と共に出てきた 「ああ司 畳が新しくかわるまで 誰かの部屋にいるといい 歳や斎藤や総司なら安心するのだが…」 「近藤局長 それぁどういう事だよ」 永倉が笑いながら言うと近藤も笑った 「いや深い意味はないさ」 「意味があるように聞こえましたぜ」 「司が決めるといい 永倉でも原田でも…」
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