6/14
前へ
/247ページ
次へ
「そこは─」 「土方さんにお願いしますね 私も司も嫌ですから」 沖田がそう言うと 土方は藤堂や永倉たちを見るが 全員目を背けた 「…斎藤」 「はい」 「お前が─」 「………わかりました」 斎藤が頷くと藤堂が斎藤の肩を叩いた 「嫌なら嫌と言っても」 「…言ったところで…」 「斎藤さん… 嫌だったんだ…」 沖田が斎藤に哀れみの目を向けた 斎藤は小さくため息をつくと中に入っていった 土方以外は斎藤を見送りそれぞれ散った 「可哀そうだな…斎藤さん…」 「嫌って言えばいいのに…」
/247ページ

最初のコメントを投稿しよう!

192人が本棚に入れています
本棚に追加