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斉藤『でも心配で…』
「じゃあ斉藤さんは会議室に行って掃除でもしてて。そのうち終わるからさ」
石井『それがええよ』
斉藤さんは少しずつ会議室に向かっていった
石井『あれじゃ先が思いやられるな』
私達は溜め息をついた
事務所が静かになった
「入ってみない?」
石井さんに言うと頷いた
ノックして事務所に入る
永井が驚いた顔をした
そりゃあ私はあんたの天敵だもんね
「部長忙しい時にスミマセンでした。もう大丈夫なんで仕事に戻って下さい」
私は頭を下げた
石井さんは訳が分からないからキョトンとしてる
ちび太『杏さん…無理は駄目だよ。体は1つ。それに女性だ。自分の範囲でおさめないと何でも溢れ出す。だから私は永井くんに提案してる所なんだ』
「それはどんな?」
ちび太『杏さんはここの経理だ。ドライバーじゃない。経理の忙しい時に走らせる配車マンなら、杏さんが走ってる時は経理をやってもらおうと思ってね。
走るだけが仕事じゃないんだ!裏でどんな動きをしてるかやってみればいい』
ちび太のこんな激しい口調は初めてだった
これには石井さんも驚いている
ちび太『永井くん!返事くらいしたらどうだ?』
永井『…もういいですよ。』
……何がやねん!?
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