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「…今日も疲れた」
一人暮らしの部屋でベッドの上に座る。
ちょうど全身鏡があたしを映した。
「…幼い顔」
丸顔に、割と丸い目。
パジャマの上からでは僅かにしかわからない小さい胸の膨らみ。
ベッドには分厚いパット付きの下着。
ため息が出る。
田村奈美という人間には、一切女の魅力というものがない。
「つけまつ毛の接着剤切れそう…明日買いに行かなきゃ…」
もうちょっと大人っぽくて綺麗だったら、こんな苦労しないですんだのに。
『乳のでかさなんかどうでもいいねん!何やねんあの服装!あの化粧!濃すぎやろ!』
『うるさいねん。とにかく!俺はあんなふしだらそうな女は絶対願い下げや!』
「あいつ…佐野大樹…ムカつく!何様のつもり?」
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