偽りの平和

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『こちら空中管制機スカイアイ、ヴァルキリー、いい加減私語はそこまでにしろ』 俺たちがいつもの調子で飛んでると空中管制機から無線が入った。 『やっと来たかスカイアイ、来ねーのかと思ったぜ』 『スカイアイよりスネーク、私語は慎め、ヴァルキリーリーダー、国籍不明機との接触まであとわずか、警戒せよ、また不明機への発砲は厳禁とする』 「ヴァルキリーリーダー、了解。ヴァイパーより各機、特にスネーク、命令あるまで発砲は厳禁だ。分かったな?」 『クラウド、了解』 『特にってなんだよ!?スネーク、了解』 『ウィンダム、了解しました』 さっきまでの和やかムードが嘘のように全員が戦闘モードに入った。 『クラウドより各機、タリホーターゲット』 『こちらスネーク、こっちも捉えたぜ』 『私も捉えました』 「よーしスネーク、お前の美声で退去勧告をよろしく」 『スネーク、了解。あー、あー、前方を飛行中の国籍不明機に告ぐ、こちらオーシア海軍・第505戦術戦闘飛行隊である。貴編隊は、オーシア連邦領空を侵犯している。直ちに反転し離脱せよ。繰り返す、直ちに反転し離脱せよ』 スネークの呼び掛けにも関わらず国籍不明機は、相変わらずオーシア領空を飛行する。 「こちらオーシア海軍・第505戦術戦闘飛行隊。我が隊には実弾の即時発砲権限が与えられている。直ちに反転し領空から離脱せよ」 もちろんそんな権限は与えられていないが俺は、ハッタリをきかせてみた。 すると国籍不明機は、俺たちの前でループしてヘッドオンしてきた。 『ユーリ、こいつはちょーっとまずくないか?』 エドが俺に通信を入れた次の瞬間、国籍不明機は俺たちに向けて機関砲を発砲してきた。 俺たちはとっさに回避機動をとってかわした。
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