35人が本棚に入れています
本棚に追加
『おい!撃ってきたぞ!』
「ヴァルキリーリーダーよりスカイアイ、不明機が発砲してきた。交戦許可を要請する。」
『スカイアイよりヴァルキリーリーダー、交戦は許可出来ない。現状で対処せよ』
なに!?
実弾を撃ってくる連中に素手で何しろって言うんだ!?
「くそっ、ヴァルキリーリーダーより各機、ウェポンズフリー!繰り返す、ウェポンズフリー!」
俺は独断で武器使用を命令した。
『了解、クラウド、交戦』
『あいよ!スネーク、交戦』
『ウィンダム、交戦』
「ヴァイパー、交戦」
『スカイアイよりヴァルキリー、交戦は許可しない。命令に従え』
この言葉に流石の俺もキレたね。
「ふざけんな!こっちは仲間の命預かってんだ!見殺しに出来るか!」
あー、怒鳴ったのって久しぶりだ。
そんなことを思いつつ、俺は前方の敵機を射程に捉えた。
「目標捕捉、ロック開始、ロックオン、ヴァイパー、フォックス2」
HUDに映る敵機が赤く変わり、俺はミサイルの発射ボタンを押した。
機体から発射されたミサイルは、白い排気煙を吐きながら敵機のエンジンに向かって行き、到達と同時に信管を作動させて炸裂した。
「ヴァイパー、1機キル」
『ナイスキル』
「どうも、ウィーバー、次の敵機まで誘導してくれ」
俺はエリからの声にこたえると、ウィーバーに誘導を要請した。
「あー、方位248に1機、エリちゃんが追っかけてるな」
「ヴァイパーよりクラウド、こっちに追い込め!」
『クラウド、了解』
エリのF/A-18Eが追跡中の敵機の左側に機関砲を撃ち込むと、敵機は右にブレイクして俺の目の前に飛び出してきた。
「空中戦ってのはな、こーやってやんだよ」
俺はミサイルから機関砲に武器を切り替えると、敵機に照準を合わせて引き金を引いた。
機関砲弾は、キャノビーに直撃し、パイロットを失った機体はふらふらと落ちていった。
最初のコメントを投稿しよう!