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そんなことを考えながら飛んでいると、無線が鳴った。
『ランバール管制よりヴァルキリーリーダー、ご苦労だった。着艦を許可する』
「了解した。エリ、ハンス、先に降りろ」
『了解』
エリの機体は脚を出すと降下していき、甲板に張られたワイヤーを掴むと甲板上に静止した。
次いでハンスが着艦、その後エド、俺と続いた。
「ビリー、ちゃんと整備しといてくれよ。今日は大仕事だったからな」
俺は近づいてきた黒人の整備兵に声を掛けた。
「任しといて下さいよ」
ビリーは、親指を立てるとそう言い機体に向かって行った。
俺はアイランドのハッチで待っていたエリと一緒に艦長室に向かった。
「ユリウス・ランツァート大尉他1名、入ります」
中に入ると、空母ランバール艦長、ルイス・パターソン大佐が待っていた。
相変わらずインテリ眼鏡をかけてるよ、来たばっかの頃はあれのお陰で近寄りにくかったなぁ、艦長。
「本日、1300時哨戒任務の為発艦、1430時国籍不明機3機の侵入を確認、不明機は我々の警告を無視し、我が隊に向け発砲したため応戦し、これを撃破しました。」
「国籍不明機の機種は?」
「Su-27であります」
艦長は、少し悩むと席を立った。
「わかった。下がって良し」
俺とエリは艦長に向け敬礼すると、艦長室を出た。
さてと
「レディルームでデブリーフィングだ」
「そうね」
レディルームに着くと、中にはエド、ラッセル、ハンス、ウィーバーのヴァルキリー隊のメンバーとロマノ少佐がいた。
「あー、えーっと、少佐?なにやってんすか?」
「ユーリ、ロバートで良いって言ってんだろーが」
まったくこの人は、昔からこーなんだよなぁ
「俺も前から言ってるでしょーが、なんかしっくりこないんすよ。だいたいここはヴァルキリー隊のレディルームですよ?」
「だから?」
「少佐はアロー隊の隊長でしょーが…」
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