35人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は管制室から部屋に戻った。
俺の部屋は本来2人用の部屋なのだが1人しか居ないのでのびのびと使わせてもらっている。
部屋にあるものと言えば、両親の写真、親父と親父の戦闘機の写真、俺と妹のアリスの写真、本が何冊か、書類、ハイスクールの時に始めたベース位だ。
俺が椅子に座って、最近さぼりぎみで貯まっている書類をどうにかしようと作業にかかろうとしたとき扉がノックされた。
ん?誰だ?
まさか少佐じゃないだろーな…
「あいてっぞ」
「失礼します。本日より同室させていただきますジョン・カーター少尉であります。」
カーターは部屋に入ると、俺に敬礼しながら堅苦しい挨拶をしてきた。
しかし、同室だと?そんな話聞いた覚えがねぇぞ?
「ほんとにこの部屋か?」
「ランツァート大尉ですよね?」
俺は頷いた。
「でしたら間違えありません。艦長が先日話したとおっしゃっていたのですが…」
艦長が?……あー、そう言えばそんなこと言ってたな。
「あー、思い出した。そう言いえばそうだったな」
俺はそう納得しながらカーターの前まで行って手を差し出した。
「ヴァルキリー隊隊長のユリウス・ランツァート大尉だ。それから、いきなりで悪いんだがその堅苦しい喋りなんだが、どうにかなんねぇか?」
「す、すいません」
いや、なにも謝んなくてもいいんだが……
「カーター、他の奴には会ったか?」
「いや、まだです」
「じゃ、行くぞ」
俺はそう言ってカーターを連れて部屋を出た。
コンコン
俺は、直ぐとなりの部屋の扉をノックした。
「誰だ?」
「エド、俺だ、ユーリだ」
「ユーリ?お前が俺の部屋に来るなんて珍しいじゃないの。っと後ろの奴誰だ?」
エドは部屋から出てくると後ろのカーターを見ながら俺に聞いてきた。
「彼はジョン・カーター少尉、明日から一緒に飛ぶ新人だよ。カーター、彼はエドワード・マッコール中尉、隊の3番機だ」
「よろしくな、俺のことはエドか、スネークって呼んでくれ」
「よろしくお願いします」
最初のコメントを投稿しよう!