無題

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重ね合わせたこの左手を 日にかざして未来を見る 掌に流れる赤い血が ボクを引っ張り導いてくれる 日が傾いて月が昇る 陰るこの世を照らし出す 眩しいから見えない光も 手が届くような綺麗な光も 誰もが目指す遥かな閃光 目前のものは掴み取れない 遠くのものは掴み取れる 近くのものは抱き締めるんだ 誰もが白を綺麗だと言う 白が無垢だと当たり前に 黒を綺麗だと言うことも 赤が無垢だと言うことも 矛盾したこの世界では 全てが答え そのものが嘘 わがままなこの痛み 知らせても他人はわからない 考えようとはしてみるけど わからないからしかたない 今書きはしるこの空想が 幻のように通りすぎ 夢のようにぼんやり醒める
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