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出なきゃ
走らなきゃ
寒いくらい
速くなって
失うものなんてない
ここに入った時に全てを棄てた
抜けなきゃ
脱出しなきゃ
とんでもない
こんな生活耐えられない
今よりはましな過去へ
苦しい
暗い
凍えそうだ
意味を探さなかったあの頃へ
なにを求めるでなく
ただひたすらに走ることができた
隣には当然のように笑顔があり
前には明るい物があり
ところ狭しと並べた知恵の箱
合間見えた涙の数
現実に引きもどされる
慈愛のような言葉に背中押され
怒気がこもる泣き声に耳を傾け
歓喜を加えて口から出ていく
当たり前のことと
曖昧な意味
それを抜け出して
通り見ると今までの
苦労の殻
日々あたる風になびかせ
僕はいまも歩みを進める
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