はいくらいしす！

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　どう見ても（別に見たいわけじゃないけど）、睦みあっているような雰囲気じゃない。

　これはカマキリがご飯となる虫を捕食するような、そんな光景。

　男の手には小さなナイフがあって、それがお姉さんの首の近くを浅く切り開いているように見える。

　もしかしなくてもあのお姉さんは殺されてしまうんじゃないか、なんていうよくない考えが頭をよぎる。

　そう考えてているうちに、事もあろうかお姉さんが自由な右腕を、私の方へのばした。

　びっくりして顔を見れば、綺麗な顔を苦痛に歪ませながら、必死に瞳が「たすけて」と、私に訴えている。