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「さぁ、続きやろォぜ」
クシルは自分の実力を全て出し切るつもりで、攻撃を行った。
気づけば神谷の周りには手榴弾が無数に。それは地面だけでなく、空中にも。
クシルの力は、魔術とか魔法というよりは超能力に近い能力だった。
手榴弾くらいの大きさくらいの次元の穴を二つ作り、その間をワープさせる。
自分自身をワープさせることは出来ないが、それは瞬間移動に似ているだろう。
クシルの力は、簡単に言えばワープホールを作り出す能力だった。
神谷は自分の周りの重力を強くする。そうすることにより空中の手榴弾は全て地面に落ちる。
次は自分の周りの重力を無くした。
神谷は軽くジャンプするだけで、廊下の天井までたどり着く。
手榴弾は爆発するものの、それに神谷が巻き込まれることはなかった。
その少し後ろにいた雨林は、爆風に押され壁に叩きつけられた。
「ゴフッ……また……かよ」
それを上から見ていた神谷は、ハァと溜め息をついた。
「どんだけだよ。クソ弱ェ」
地面に足をついた神谷はクシルを睨みつけた。
「ま、このまま遊ばせても校内が壊れるだけだしな。……終わらすか」
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