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「まさか、またお前とか?」
少し引き気味に二神悠斗は尋ねた。
「いえ、相手が私ではあなたは本気でやれないようなので、今回は別に用意しました」
そして、東仙は下に下りるための下り坂をみた。
そこから黒い人影がこちらに歩いて近寄ってくる。
そいつは赤い髪を肩近くまで伸ばしている背の高い男だった。
「よぉ、一人で魔界にケンカ売るらしいじゃねーか」
赤髪の男は襟の長い黒服を着ている。裾も足元近くまである。前は全て開けられており、マントというよりは上着に近い。
「お前ともう一回やりてぇとは思っていたんだ」
二神悠斗はその赤髪の男を知っている。
かつて、イヴを連れ戻す刺客として魔界から送り込まれた悪魔。
そして、二神悠斗をギリギリまで追い込み、そして二神に敗れた悪魔。
その悪魔の名は……
「アクセル・ロスト!?」
「久々に暴れてやるよ」
アクセル・ロストは笑った。
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