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「相変わらず遅いですね。殊吏君は」
橋田創臥(ハシダソウガ)が殊吏に呆れた声で言う。
「うるさい…俺は朝が嫌いなんだよ」
「まあ、毎回の事だからいいんじゃないの?殊吏の寝起きの悪さは…」
藤宮羽生(フジミヤハニュウ)がからかいながら言う。
「羽生…」
俺が怒ったように言うと「まあまあ」と創臥が窘める。
「全く…そういえば刹那は?」
「まだ、あんたは寝ぼけてんの?後ろに居るじゃない!」
俺が後ろを振り向くと、九龍刹那(クリュウセツナ)は悲しそうな目で俺を見ていた。
「僕は存在感がないのです…悲しいのです」
やばい…刹那は落ち込むと取り返しがつかないくらいにヘコむ。面倒臭いが謝るか。
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