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「─────君。──る。おーい、さだはる?」
誰かが向こう側から僕を呼んでいた。
視界は霧が掛かったように霞み、頭はボーッとしている。
行かなくちゃ・・・
・・・行かなくちゃ。
猛烈な衝動に駆られた。
「いい加減起きてくれ。さもないと在らぬ誤解を抱かれ兼ねないんだ」
誤解?そんなの、僕が解決してあげますよ・・・。
「・・・・ん」
夢見心地で細く目を開けた。
「私が厄介事は嫌いなのを知っていてやっているのか?だとしたらキミは相当の・・・」
あれ、何これ?
これ、誰の腕?
何してたんだ?
ここどこだ?
今何時?あれ?
何も入ってない頭がごちゃごちゃだ。
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