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天子
「甘いわよ」
鈴仙
「ユーリさん、妖夢さん!!上です!!」
うどんげの声にはっと上を見上げるユーリと妖夢。空に浮かぶのは巨大な岩。しめ繩が巻かれた岩は、二人に目掛けて落下する。
ユーリ
「うわっ!!」
妖夢
「くっ!!」
落下した衝撃で地面に穴が開く。凄まじい衝撃。もしあれに直撃していたら間違いなく命はなかっただろう。
ユーリ
「冗談だろ?」
天子
「これが冗談に見えるかしら?」
一切こちらを見ずに口を開く天子。相変わらずフレンは天子を振りほどく事が出来ないでいた。
フレン
「くっ……!!」
天子
「ほらほらどうしたのかしら?あなたの力はそんなもんなのかしら?」
天子の力に押し負けるフレン。単純な力比べではどうやら天子には勝てないようだ。
フレン
「だったら……これならどうだ!!」
フレンが叫ぶと同時に渦巻く妖力。天子はすかさず後ろに下がる。
天子
「!?」
しかし、下がっただけでは間に合わなかった。いつの間にか辺り一面に広がる無数の巨大な泡。
フレン
「光翔戦滅陣・蒼弾!!」
フレンが剣を突き刺すと同時にそれが激しく音を立てて破裂する。
天子
「くっ!!」
フレン
「まだだ!!紅蓮剣!!」
高く飛び上がり剣先から放たれる火炎弾。それは天子の足元に放たれ激しい爆発音を響かせる。
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