第6章

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天子 「甘いわよ」 鈴仙 「ユーリさん、妖夢さん!!上です!!」  うどんげの声にはっと上を見上げるユーリと妖夢。空に浮かぶのは巨大な岩。しめ繩が巻かれた岩は、二人に目掛けて落下する。 ユーリ 「うわっ!!」 妖夢 「くっ!!」  落下した衝撃で地面に穴が開く。凄まじい衝撃。もしあれに直撃していたら間違いなく命はなかっただろう。 ユーリ 「冗談だろ?」 天子 「これが冗談に見えるかしら?」  一切こちらを見ずに口を開く天子。相変わらずフレンは天子を振りほどく事が出来ないでいた。 フレン 「くっ……!!」 天子 「ほらほらどうしたのかしら?あなたの力はそんなもんなのかしら?」  天子の力に押し負けるフレン。単純な力比べではどうやら天子には勝てないようだ。 フレン 「だったら……これならどうだ!!」  フレンが叫ぶと同時に渦巻く妖力。天子はすかさず後ろに下がる。 天子 「!?」  しかし、下がっただけでは間に合わなかった。いつの間にか辺り一面に広がる無数の巨大な泡。 フレン 「光翔戦滅陣・蒼弾!!」  フレンが剣を突き刺すと同時にそれが激しく音を立てて破裂する。 天子 「くっ!!」 フレン 「まだだ!!紅蓮剣!!」  高く飛び上がり剣先から放たれる火炎弾。それは天子の足元に放たれ激しい爆発音を響かせる。
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