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副班長やその弟…イトコが人形になったのはあの者のせいだと
何とか戻さないと…
助けないと…
考えてはいけない…逃げればよかった…
あぁ…再び…足を運んでしまった
あの者がいた場所へ
兄弟と友達を引き連れて
すでに辺りは闇でした…
何も見えませんでした
だけど…
けれど…
カツン…カツン…
あの者はいます。オレ達を狙って…仮面でわからないけど不適に微笑んで
オレ達は恐怖で逃げ込みました…
どこへ…わかりません
気付いたら民家にいました
そこには、若い女性が一人…オレ達に気づくと
「何してるの!速く隠れて」
女性はオレを押し入れに入れました
「……大丈夫…私も別の所に隠れるから」
女性がそう言うと、押し入れの戸を閉めました。
最初闇で見えなかった、押し入れの中が、うっすらと見えてきました……
……人形…人形、人形、人形、人形、人形
私は人形に囲まれていました……
恐怖に教われ、出ようとした瞬間
ガタンっと、民家の入口が開く音が
あの者が…来た…すぐにわかりました
ギッ…ギッ…ギッ…
床の軋む音がします…だんだん大きくなって行きます
来た……そう思い、私は口を手で塞ぎ、体を縮こませ…震えました
音が近づく…
カタン…あっ…開く
オレは目が覚めました…
もし、目を覚まさなかったら……
まぁ、しばらく、眠れない日が続きましたが
あの者は今でも誰かの夢にいるのでしょうか…
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