今生の思い -プロローグ-

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「……はぁ……はぁ……!」 息が苦しい。 寝ていた状態から飛び起きたからでしょうか。それとも…… 「どうした、ルナ?」 私が起き上がったら、すぐにロイ・フォードが駆け寄ってきました。私と同じ黒い髪をしている、先日悪魔に転生したばかりのゴミ虫です。 あのテロリスト(私から魔力を奪った)を倒してから私たちはロイの回復を待つ間あの教会で休んでいます。 悪魔が教会で休むのは何か不思議な感じがしますがゆっくり休めるのならどうでもいいです。 しかし自分が一番傷ついているはずなのに私の所に来るなんて、気持ち悪い………なんてこの真剣な顔を見たら言えません。 ……素直に嬉しい。 これは絶対に言いませんが。 それにしても、今更あんな夢をみるなんて……。 「……顔が近いです」 「おおぅ、ごめんごめん」 ロイが慌てて顔を私から離しました。この照れてる顔ちょっといいかもしれません。 冗談です。
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