居眠り姫と目覚まし王子

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その日の放課後… 授業が終わり、みんなは帰りの準備や部活の準備をしていて、教室は騒めいていた。僕は部活に所属していない、帰宅部だ。 「やっと学校終わった…」僕は今日何度目かわからないため息をつく。 原崎が僕に「晃!今日帰りどっか寄ってかないか?」と尋ねる。 「寄ってきたいのは山山なんだけど、今日スーパーで特売なんだよなー…」 「なんだよー…晃は相変わらず人付き合い悪いなぁ」 …そう、僕が帰宅部なのには理由がある。…家の家事だ。姉貴は前に言った通り、〆切りと日夜格闘している漫画家だ。故に彼女には家事をしている暇はないし、まず家事が全くできない。そして、彼女の料理はある意味兵器並の破壊力がある。 なので家事は僕が全部やっているのだ。放課後も晩ご飯を作らないといけないし、買い物などやることが山ほどあるので、部活をやっている暇はない。 …というのは嘘で、 実際、部活をやる余裕はあるが、やる気がないというのが事実である…。
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