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僕は今日二回目のため息をつくと、キッチンに立ち、料理を始める。
最初は全くできなかった料理だが、今はもうプロ並みだ。
今は逆に料理が楽しい。
僕は約5分で朝ご飯と弁当を作ると、姉のもとへ持っていく。
メニューは、目玉焼きと味噌汁とご飯とサラダだ。
姉はリビングのソファーで寝転んでいた。
「おーい、姉貴!朝メシ持ってきたぞ」
「ん~…ありがと。」
彼女は伸びをすると、朝ご飯を食べ始めた。
僕も一緒に食べる。
姉と一緒に食事をとるのは久しぶりだ。この間まで締め切りに追われていたから。
締め切り前、姉は仕事部屋にこもって出てこない。
というか、仕事部屋の扉をあけたら多分物が飛んでくるであろう。
それほど切羽つまっているのだ。
僕は5分で食べ終わると、 皿を洗い、弁当をカバンに入れて家を出た。
「行ってくるけど、戸締まりはきちんとしろよ!あと、昼飯はテーブルの上置いてあるから!」
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