それぞれの道

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竜司は何故か笑顔だった。俺には一生わかんねぇよ。 「翼?どうしたの?目赤いし」 階段を下っている時に会ってしまった。今会いたくない人No.2だ。しかも俺、泣いてたのか…。伊波香織、少し短めだが見事なまでのポニーテールをしている。上級の女友達だ。 カオリ「…無視はひどくない?」 頬を膨らして俺を見つめる。 ツバサ「ごめんな、今考え事をしててよ」 カオリ「そう…。ところで竜司どこにいるかわからない?」 知らないはずがない。さっき会ったばっかだ。 ツバサ「多分、屋上にいると思う」 カオリ「ホント!?ありがと!!早速行くね!」 ツバサ「おぅ」 香織の笑顔は誰でも幸せに出来そうな気がする。竜司と香織はバスケ部の部長さんなのだ。勿論男女違う。忙しいんだろうな。
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