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9時15分。
正樹は従業員専用駐車場にスクーターを停めた。
「おはようございます」
後ろからの声に振り向くと、そこには同じ店のアルバイト店員の福田栄治(ふくだえいじ)がいた。正樹は
「おはよう」
と福田に返し二人で店へ向かう事になった。
「今日は朝から暑いっすね」
「ああ、そうだな。もう10月も半ばなのにな」
福田は自転車で来たせいか少し汗ばんでいた。
今年で25歳になる正樹にとって大学生の福田は弟のような存在だった。二人ともロック好きとあって気も合う仲だ。
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