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『flower』
小さな小さな花が
ビルの間の影から
その手をちぎれそうなほど
伸ばしているけれど
それでも届かないのは
こんな時代のせいだよ
君は何も悪くない
そんなに泣かないで
さよならさえ言わないまま
離れていく恋人達
だけどそれは間違いじゃない
選んだ道だから
今日も何処かはじまるだろう
カタチだけの物語が
本当は皆知ってるんでしょ
終わりが来る事を
残酷な時に追われ
たどり着いたこの場所で
ほんの少しの愛でも
この手をつかんだなら
もしもこの世界に
終わりがくるのなら
僕達は一体最後に
何を望むだろう
裏切られる事ばかりで
現実さえ失いそう
夢だったらよかったのに
二度とは戻れない
早く誰か僕の名前呼んでみてよ
ここにいるよ
時々また僕を濡らす
この雨冷たくて
もういいよね
泣いていいよね
我慢したよ
辛かったよ
どうしてだろう
僕はなぜか涙を隠してた
伸ばした手を下ろした時
僕にそっと風が吹いた
温かくて優しかった
あの日の思い出が
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