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そう。ワイン煮のジャガイモも意外だったし。
小粒のジャガイモがホクホクして旨かった。
「ジャガイモも旨かったし」
沙織はちょっと驚いた。
「ジャ、ジャガイモは入ってないけど・・・・・・」
・・・・・・何?
「ん? ワイン煮のホクホクしたの、ジャガイモじゃないの?」
沙織はニコッと微笑んだ。
「あれ、違うよ」
「何?」
「にんにく」
ちょ、ちょっと待て。
「理が元気が出る肉料理食べたいって言ったから。
まあ、半分は香り付け用なんだけど。残すかと思った」
「・・・・・・」
「私は好きだから食べたけど。
理も食べてて、あ、好きなのかなと思って」
待て、沙織。
俺、五個以上、食べたぞ・・・・・・。
「まあ、毒じゃないし、元気でるし、風邪引かないから、いいかもね」
沙織が笑いながら言う。
たしかに元気でるけど。
・・・・・・。
「・・・・・・ぜんぜん、にんにく臭くないね」
「うん。時間掛けて煮るとこうなるみたい」
沙織はニッコリと笑った。
沙織って、やっぱり、少し天然、入ってるな。
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