参 イトククリ

69/77
前へ
/342ページ
次へ
「今日は優斗君とはバッティングしないようにはからってあげますから、後日きっちりお説教されてくださいねー」 「うぇっ、マジっすか?」 「規約には抵触しませんでしたけど私も優斗君も優奈ちゃんが大事ですし、褒められた戦い方ではないですからねー。それに宗則君には前科もありますしー」  その前科とやらが何なのか千束には分からなかったが、宗則が渋い顔をするところを見る限り、またろくでもない話なのだろう。特に女性関係となると不祥事一歩手前がちらほら見られるらしいし。 「ああ、そうそう、優奈ちゃんには先に帰るよう言っておきましたから」 「あれ、会ったんですか?」 「優斗君から連絡があったので、センリガン持ちの方に頼んで探したんですよー。ついさっき那由多君に解放されてましたよ」
/342ページ

最初のコメントを投稿しよう!

791人が本棚に入れています
本棚に追加