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「ああ、ギルドに欲しいな」
ディナンは口端を上げて笑う。
「本気?」
ユリアは眼を見開いて驚愕の表情を浮かべた。
「冗談でこんなことを言うか」
「では、隊に?」
ゼネスは真剣な表情で訊いた。
「いや…」
ディナンはそこで口をつぐみ、躊躇う様に視線を揺らした。
「もし、リオンの実力が俺の求める基準に達していたならば、『 』に任命しようと思う」
「「なっ!?!?!?」」
ユリアとゼネスは、驚きの声を上げながら固まった。
「…………それは、まだ早いのでは?」
ゼネスが動揺を隠せない様子でディナンに訊ねた。
「まだ確かな事は言えないな。
何しろ、俺はリオンの正確な力量を計れていない」
「左様ですか。
どちらにせよ、"我々"は貴方のご意志に従うのみ」
ゼネスの言葉に、ユリアも大きく頷いた。
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