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静かな風が、朝の日差しを狭い室内に誘う。
遠くから聞こえてくる鳥の囀りで、夢の中から抜け出した。
「朝かぁ」
ふわふわと寝癖のある金髪を掻き上げながら、部屋の主であろう少年がムクリと起き上がった。
眠たげに細められた瞳は晴れ渡る空の様に青い。
「リオン!そろそろ起きなさい!朝御飯が冷めちゃうわよ!」
ドンドンと扉が乱暴に叩かれ、聞き慣れた女性の声が扉越しに響いた。
「起きてるよ、お母さん!着替えたら行くから」
寝台から抜け出すと、リオンは急いで着替え始めた。
「今日は森に行くってお父さんが言ってたっけ」
嬉しそうに頬を緩めつつ、リオンはキッチンに向かった。
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