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入学式も終わり、今日の所は解散となった。
授業は明日からと言うことで、リオンとゼネスは寮に向かった。
「それにしても、ゼネスと隣同士の部屋なんて驚いたなぁ」
にっこりと笑い掛けると、ゼネスは小さく頷いた。
相部屋では無いものの、顔見知りが近いと嬉しいものである。
「ねぇ、部屋の整理が出来たら食堂でご飯を食べようよ」
「…ああ」
リオンの提案に、ゼネスは短く答える。
リオンはそんな彼の態度を全く気にせず、軽い足取りで自分の部屋に入っていった。
部屋に入ると、学園の豪華さにひけを取らない程、きらびやかな調度品や壁紙等に、唖然とした。
「僕、ここに居ても良いのかな…?」
今までの生活では考えられない程の完璧な部屋に、思わず溜め息が零れた。
相部屋とは言っても、両側にそれぞれの寝室があり、真ん中のリビングやキッチンが共同という感じだ。
とりあえず、運んであった荷物を持って、寝室に向かう。
(相部屋になる生徒さんが居ないのかな?
荷物は僕のしか置かれてないし、人が居る気配も無いし)
と思いながら、寝室のドアを開けて、再びリオンは固まった。
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