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それがどれ程の茨道になるかが予想できたアルファードだったが、可愛い我が子の夢を、そう簡単に潰してやりたくなかったので、何も言わなかった。
「それじゃあ行くぞ!【転移】」
アルファードの言葉と同時に、魔方陣が光だし、目の前が真っ白になった。
「あれ?」
気が付くと、リオンとアルファードは森の中に立っていた。
「さあ、行こう」
アルファードに連れられ、リオンは仕掛けた罠に向かって歩き出した。
「確か、この辺りだった筈だ」
リオンの身の丈程ある草を掻き分けながら進む。
「お父さん、場所くらいちゃんと記憶しておいてよ」
呆れたように言うと、父はからからと笑った。
「良いんだよ、いつも勘で当たるから」
「そういう問題じゃないよぉ」
不安気に薄暗い辺りを見回す。
森には時々、魔物が出てくるのだ。
それも、リオンを不安にさせる要因の1つだった。
「大丈夫。いざって時は、父さんが護ってやるからな」
安心させるように、アルファードはリオンの肩をポンと叩いた。
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