夢への一歩

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………待てよ。………そういえばさっき、キーワードを掴みかけたのに。…………なんだっけ?…………。 「翔!練習行こうぜ!」 「あ、う、うん!」 「なぁ友毅!おまえどう思う?」 「どう思う?ってなにがだよ?怜斗。」 「翔のことだよ。あきらかになんか悩んでるじゃん。」 「そう言われてみれば確かに。ここ最近あいつが笑ったところ見てないな。」 「監督に相談してみようぜ!」 「練習が終わったらな。」 「へっ?」 「荒木コーチがこっち睨んでる。」 「ヤベッ!」 練習終了後。 「監督!」 「ん?どうした?友毅、怜斗。」 「実は相談したいことがあるんです!」 「なんだ?」 「翔のことです。」 「やっぱりな。」 監督は笑顔で言った。 監督によると翔のことで相談に来たのは俺らだけじゃなく、他のチームメイト達も来ていたらしい。 「あいつは幸せ者だな。こんなに心配してくれる仲間が大勢いるんだから。大丈夫だ。翔はきっと復活してくれる!だからそれまでおまえら仲間が全力で支えてやれ!」 「はい!」
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