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野球の神様の迷惑なアフターイベント
「知りたい?」
「うん。」
ゴクリ。
一瞬の間。そして神様は口を開いた。
「オヌシの絶望に満ちた顔を見るためじゃ。」
……はい?………………確かにこの爺さん、『絶望に満ちた顔を見るためじゃ』って言ったよな。…………どういう意味?…………つーか、やっぱりこの爺さん悪魔だろ…………もっと悪けりゃ、閻魔大王の称号を与えたいくらいだ。
「どういう意味ですか?神様。」
「言ったじゃろ。壁を作ったと。」
………そういえば言ってたな。…………。
「で、その壁とは?」
「オヌシに苦労してもらうためのアフターイベントじゃ。」
………やっぱりこいつは悪魔だ。………神様なんて、絶対、自称神様だろ。………。
「なんでそんなことを?」「オヌシが死ぬ可能性を高めるためじゃ。」
…………神様じゃねーな。……こいつは悪魔だ。……。
「あんた、絶対地獄の遣いだろ。または悪魔か閻魔大王だろ。」
「ワシは正真正銘の野球の神様じゃよ。」
「嘘つけぇー!!」
「だって……なんかハンデをつけなきゃフェアじゃない。オヌシはサウスポーで確実にプロになれる逸材……じゃった。」
……『じゃった』??…過去形?……!まさか!
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