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チェレン「ありがとうございます。
わざわざそんなこ
ベル「お、お父さんは・・・
お父さんは何てっ!?」
俺の予感的中。
やっぱり親と何かしらの
トラブルがあったらしい。
母「・・・大丈夫よ!
私かしっかりと
説得して置いたから!」
うむ、これで何の気兼ね無しに
俺とベルたんの二人b・・・
・・・図鑑を埋める旅に出られる訳だ。
良かった良かった。
トウヤ「――――さて、
いよいよだな・・・」
母さんと別れて、三人一緒に
この小さな町を出る
"1ばんどうろ"前に立った。
ベル「・・・ポケモンを持って、
この町を出る時が
遂に来たんだね!」
この町を出た事は幾度とあった。
しかし、今違うのは
俺達にポケモンが傍に居る事。
チェレン「待ち望んで居た・・・
・・・この時が。」
俺達三人は顔を見合わせると、
同時に一度だけ頷く。
俺達の考えは一致して居て、
その格好を取った。
このスタートを
三人一緒に切ろうと・・・
誰も口にせずに、自然に。
トウヤ「――――ふう、
一人になっちまったなあ。」
"1ばんどうろ"に
一緒に踏み込んだ二人の幼馴染は
先に街へと歩いて行ってしまった。
一人ってのは気楽だけど
これはこれで寂しいな。
トウヤ「うーむ、これでは
俺の独り言ばかりに
なってしまうな。」
そんな事では
虚しささえ覚えてしまう。
それはいかん。
トウヤ「と言う訳で・・・
奴を出すとしますか。」
やっぱりこれから
長い付き合いになるからな。
此処等で出して
コミュニケーションを取らねば。
カニ「お、カニ様の出b
トウヤ「さて・・・
出て来い、相棒!」
腰に掛けたボールを手に取り、
ぽいっ、と上へ投げてみる。
・・・さあ、出て来い!
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