「俺の旅の始まりは

11/13
前へ
/64ページ
次へ
  ミジュマル『・・・・・・。』 放ったボールから出て来た相棒は 俺に背を向けて 結構格好良く登場した。 うむ、ニヒルな奴だな。 カニ「あれ、此処は このカニ様の出b トウヤ「良し、相棒。 まだきちんとした挨拶は して無かったよな・・・」 初めてボールから出した時は 色々騒いでて、 ちょっとしたバトルん時に 軽く指示しただけだからな。 カニ「こら、シカトと言うのは 良く無い事だと教わらなかっ トウヤ「俺の名前はトウヤな。 ・・・宜しく、ミジュマル。」 俺の名前すらこいつには 言って無かった。 ボールん中から 話が聞こえてた、 ってんなら別だが。 ミジュマル『・・・・・・。』 ・・・んー、 不機嫌・・・っつーか、 これはアレだな。 カニ「嫌われてんな。」 スルー。 さて、これは困った。 初っ端からこんなに 嫌われてるとは。 後々に響くぞ。 トウヤ「相棒よ。 そう背を向けずに 此方へ顔を向けてくれ。 挨拶は肝心だぞ?」 まるで子を教育する 親の様な事を言う俺。 実際こいつを 育てて行く事には 変わり無いけどな。 ミジュマル『・・・お前、嫌い。』 ん、何か今俺のハートが 凄い傷付く様な感じがした。 何故だろうか。 カニ「ふっ・・・ 通訳してやろうか? トウユよ。」 ほう、通訳出来るのか 未確認生命体よ。 っつーか俺はトウヤだ。 カニ「"お前、嫌い"だとさ。」  
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34人が本棚に入れています
本棚に追加