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「てか、俺やばいんだって‥。」
「なにが?」
「親が見合いしろって言って‥結婚させられるかも。」
珍しく真剣な顔で隼人が言った。
「は?見合い?」
「おーだから、涼ちゃんはお前に譲るわ!」
「…隼人、気づいてたのか。」
「涼ちゃん大事にしなかったら許さねーからな。」
隼人‥‥。
「ちょっと、あなたたちいい加減仕事してよ!」
「うわ、鬼の女部長こと結城真央美部長!!」
ナイスタイミングで来た部長に隼人が言った。
「‥わざわざ丁寧にありがとう、鈴木くん。」
「…部長、僕お手洗い行ってきます!!」
足だけは速い隼人はそのままトイレと逆方向へと走って行った。
「飯島くん、お仕事進めてね?^^」
「‥了解でーすっ。」
そのままその日もさえなく過ぎて行った。
あ、ここまで読んで勘違いされた方がいると思うから、主人公みずから解説しよう。
俺はフリーターである。
しかし、まるで会社員のような生活を送っている。
なぜか、かっこつけだ。
いや、ガチで。
隼人と俺はフリーター。
部長や神谷は正社員ってところ。
主人公みずからの説明を終えたところで、本編に戻ろう。
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