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「ま、まて!祐一くん、話し合おう」
とりあえず、俺は祐一くんを宥めようと必死になった。
「ん~。何を?これからの将来の事?」
祐一くんは、獲物を狩るハンターのように、ジリジリと距離を縮めて来る……。
「あ…、いや……やっぱりこういう事はまずいよ」
俺は、必死に迫って来る、祐一くんを止めようと試みた。
「……恭也さん」
祐一が、急に切なそうな顔をした。
ドキッと!心臓を鷲掴みされたようにギュッとなった。
「恭也さん、僕が嫌い?」
「え?あ、いや……嫌いとか、そう言う事じゃあなくて」
俺は、しどろもどろになり、うろたえてしまった。
ふわっと、祐一くんの両手が包み込んだ。
(わ、わ……)
俺は、男相手だと言う事を忘れてしまいそうなほど、テンパった。
気が付くと、俺は、また、押し倒されてた――――。
そして――――
柔らかい唇が、俺の唇に重なる……
同時に、細くしなやかな指が、まるでピアノでも弾くように、体中を奏でる。
俺は―――。
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