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今日は、俺――
神崎恭也 (27)の結婚式、3年間想い続けて、やっとこの日を迎えた――。
ヴァージンロードを彼女が父親に手を引かれて、俺に向かって真っ直ぐ歩いて来る――
一歩……一歩……
俺に向かって歩いて来る。
響子……
父親から、俺に彼女を託され――
神父の前で誓いの言葉を言う。
「それでは、誓いの口づけを」
神父の言葉に彼女のベールを上げる――
「………え!?」
俺は、その女を見て、驚愕した。
(お前!誰だ~――!!!)
ここが式場でなければそう叫んでいた――。
『しっ!』
『恥をかきたくなければこのまま続けて』
女は、俺の耳元でそう囁いた。
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