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ギュッと恭也の背中に祐一は回した手に強く力を入れた。
恭也の肩越しに、キラッと瞳を光らせて、ニッと不適に祐一が笑った事など、恭也には、知る由も無かった……。
「凄い荷物だな……、急いで片付けないと、今夜は寝れないかも」
恭也は、「手伝うから、片付けてしまおう。」
そう言うと、祐一を優しく放して荷物の方へ向かった。
「うん……。」
祐一も、恭也の後に続く。
キッチンとベッドルームと、恭也の仕事部屋以外にあと、2部屋空いてる。
祐一に好きな方を選ばせて、荷物を運び込んだ。
学生らしく、机と椅子と本棚、クローゼットには、白いシャツや学生服、後は若者らしい洋服がズラリ。
「後は……寝る所だな……ベッドを買うか?」
恭也の言葉に祐一は、瞳をうるうると潤ませた……
「寝る時は、一緒じゃないの……?」
「え……!?」
恭也は、祐一を見返した。
「あ……いや……じゃ…一緒の寝室でいいか?」
恭也は、祐一に訊いた。
大きくコクンと祐一は頷いた。
ずきゅーん!
またまた、恭也は心臓を射抜かれた。
(カーワイイなあ)
そんな事を思いながら、顔が緩んだ。
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