奥様は♂17歳

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ギュッと恭也の背中に祐一は回した手に強く力を入れた。 恭也の肩越しに、キラッと瞳を光らせて、ニッと不適に祐一が笑った事など、恭也には、知る由も無かった……。 「凄い荷物だな……、急いで片付けないと、今夜は寝れないかも」 恭也は、「手伝うから、片付けてしまおう。」 そう言うと、祐一を優しく放して荷物の方へ向かった。 「うん……。」 祐一も、恭也の後に続く。 キッチンとベッドルームと、恭也の仕事部屋以外にあと、2部屋空いてる。 祐一に好きな方を選ばせて、荷物を運び込んだ。 学生らしく、机と椅子と本棚、クローゼットには、白いシャツや学生服、後は若者らしい洋服がズラリ。 「後は……寝る所だな……ベッドを買うか?」 恭也の言葉に祐一は、瞳をうるうると潤ませた…… 「寝る時は、一緒じゃないの……?」 「え……!?」 恭也は、祐一を見返した。 「あ……いや……じゃ…一緒の寝室でいいか?」 恭也は、祐一に訊いた。 大きくコクンと祐一は頷いた。 ずきゅーん! またまた、恭也は心臓を射抜かれた。 (カーワイイなあ) そんな事を思いながら、顔が緩んだ。
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