奥様は♂17歳

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片づけが終わって――――。 リビングに行く。 「まだ、何にも、揃ってないけど、コーヒーだけは、ある」 「飲むか?」 「うん」 恭也は、キッチンに行き、お湯を沸かした。 コヒーメーカーでドリップして 「砂糖はあるけど、ミルクが無い、どうする?」 「いいよ、ブラックで」 祐一はそう言って、両手の指を組んで顎を乗せる。 マグカップを2つ持って、リビングのテーブルに置く。 祐一が一口、口に含んで、苦虫を噛み潰したような顔をする。 クスクス……。 思わず、恭也は笑った。 「な……何がおかしい」 祐一は、カアッと赤くなった。 「ごめん、ごめん」 そう言って、砂糖を差し出した。 祐一は、むぅっと口を尖らせて、砂糖を2杯入れてかき混ぜた。 「どうせ、子供だと思っるんだろ」 祐一は、スネたように言う。 「いやあ……最初に会った時と全然違うなぁと思って」 「子供っぽいのは、嫌?」 祐一が上目使いで見る。 すっと、大きな手が、祐一の頭を撫でて 「いや……、今の方がいい」 恭也は、笑った。
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