219人が本棚に入れています
本棚に追加
一人、悶々とそんな考えを頭の中で巡らせていると……。
「………さん……恭也さん……」
はっ!!
「あ、あぁ……どうした?」
「何ぼーっとしてたの?」
祐一くんは、俺の顔を覗き込んだ。
「あ、いや……なんか、不思議な感じがして」
俺は、ぼーっとしてたワケを答えてみた。
「実際、今こうして君と居る事が――」
恭也は、そう言って祐一を見た。
「だよね……本来なら、響子義姉さんと住むはずのマンションだもんね」
祐一は、そう言って俯いた。
「でも、僕は、決して、恭也さんを裏切ったりしない!ずっと傍にいる。」
祐一は、顔を上げて、恭也の顔を真っ直ぐ見て言った。
最初のコメントを投稿しよう!