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「恭也さん、僕、どんなことがあっても離れないからね」
祐一くんの言葉に俺は
「もちろんだよ…俺も離れないから」
「その言葉、忘れないでね」
祐一が鋭い目で恭也を見た。
一瞬、ドキッとして
「あ、ああ……もちろんだよ」
俺は答えた。
「さ、今日はもう、お風呂に入って休もう」
俺は、祐一くんにお風呂の入り方を教える為に風呂場へ向かった。
俺は、お風呂が好きで、彼女と一緒に入りたかった為に、風呂場はかなり、こだわった。
風呂場を開けると、祐一くんは、
「うわあ!凄い!」
「わ!大理石だ、蛇口がライオンの口、」
「しかも、ジャグジーバス!窓おっきい!外はテラスすげー」
祐一くんは、興奮したようにハシャぎまくっていた。
俺は、なんとなく、祐一くんのハシャぐ姿にやっぱり、お風呂にこだわって良かったな…なんて思って。
祐一くんにお風呂の使い方を教えて、タオルと、バスタオルを脱衣所に置いて
「じゃ!祐一くんゆっくり入ってね」
そう言って出て行こうとしたら。
俺の裾をグイッと祐一くんが掴んだ。
「わっ!」
「どうしたの?祐一くん?」
引き止められて、振り向いた。
祐一くんは、うるうると、瞳を潤ませて俺を見て
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