女の正体は!?

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首筋をなぞりながら、女は、俺の唇をなぞった……。 蛇に睨まれたカエルみたいに、俺は動けなくなって 女は、ますます、加速していく―― 俺は、女に押し倒される形になって――。 「おい……何するんだ……ヤメロ……」 ささやかな抵抗をする――。 女は―― 「ふふ……私達の初夜じゃない」 そう言うと、女は、俺にキスをして来た。 柔らかい唇が触れたかと思うと…… 女は、俺の口腔内をゆっくり舌を入れて絡めて来た…… (据え膳食わぬはなんとやら……) 俺は、女の胸に手を滑り込ませた………… (ん?ん!?んん……?) ない…… あるはずのモノが無い……!!? そして……恐る恐る、女の下半身に手を滑り込ませた…… ある…… あるはずの無いモノがある……!? しかも、俺と同じモノ…… 「つっ……お前!?まて!」 女をガバッと引き剥がした。 「お前……男!?」 俺が指指すと…… 女……いや、男はペロリと唇を舐めて 「あ・た・り」 そう言うとウインクした。 「ふふ……」 「わからない?」 そう言って、カツラを取って口紅を拭った。 「ま……まさか!?」 「祐一くん?」 「当たり」 そう言うと更に妖艶な笑みを浮かべた。
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