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桜が咲いていた
風もなく穏やかに
かげろうの夏の日も
心暮れる秋の日も
明日さえ忘れて咲いていた
散り際の良い奴なのに
今日さえ忘れかけていた
彼はいつまでも咲くと信じていたんだ
いつまでも・・・
その時、雨が降って来たのさ
冷たくなかったけど
彼をしっとりさせて
夢を散らせてしまったのさ
雨は涙だったかもしれない
・・・・・・
大地は渇いていないから
また花咲く時まで
雨は冷たくないから
また花咲く時まで
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