第一章 運命の方舟

8/39
前へ
/65ページ
次へ
ゼロスは一歩後退して、 「何故分かった?」 と尋ねた。すると長老は 「うむ、ワシは何でも見通せる事の出来る先見の目を持っているんじゃよ…」 と言い、ゼロスの背後に立った。ゼロスは、長老の方を振り向き、 「何でも見通せるなら教えてくれ!俺が何者かを…」 と言うと、長老はゼロスの目をじっくりと見つめ、 「うむ、今はまだその時ではない!それに知ったところでお前の自我は崩壊するであろう…、まだ知らぬが良い。」 と言いながらも、部屋の奥の本棚から、ある箱を取り出した。
/65ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加