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ヴィオラの前に四人の男が現れた。
ヴィオラ
「どいてくれ。今急いでるんだ」
四天王1
「生意気だな。」
四天王2
「おい、小僧」
ヴィオラ
「何だ？」
四天王2
「我々と共に来い」
ヴィオラ
「誰だよ･･･お前ら。変質者か？」
四天王3
「･･･もう殺してもいい？」
四天王4
「ついて来る気はないようだからな」
四天王2
「自分の持つ力に気付く前に･･･やるぞ！」
四天王1
「ったく」
四天王3
「俺がやろう。」
そういい四天王の一人は地面に手をつけた。
ヴィオラ
「自分の力？」
四天王3
「知らなくてよい！死ねぇ！！アースニードル！」
針のような形をした土がヴィオラを目掛けて飛んでいく。
ヴィオラ
「そんなもの･･･とっくに気付いている！！」
ヴィオラが向かってくる土の針の方に手をあげた。
ヴィオラ
「シールド」
そう言うとヴィオラの前に盾が現れ、土の針を防いだ。
ヴィオラが手を下げると盾も消えた。
四天王1
「ガランドのアースが効かない？」
ガランド
「魔王の有を無にする能力の真逆･･･」
四天王2
「無から有を生み出す力･･･」
四天王4
「なるほど魔王が味方にしたがるわけだ」
ヴィオラ
「魔王に伝えてくれ。お前に従うつもりは、ないと。」
四天王1
「貴様！」
四天王2
「落ち着けマーリク。」
マーリク
「うるさい！ロガウナ！」
ロガウナ
「今戦っても勝てない･･･」
ガランド
「そうだ。」
四天王4
「まずは魔王にこの事を報告しよう。」
ヴィオラ
「必ず魔王もお前らも倒しに行く。それまで待ってろ。」
ガランド
「フッ･･･楽しみに待ってるぜ。」
そして、四天王は少しずつ透明になっていき、消えていった。
ヴィオラは何も言わず公園へと歩きだした。
走っても、もう間に合わないからだ。
ヴィオラはゆっくりと歩いた。
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