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「けど、死んだのならなんで俺は神様のところにいるのですか?もしかして此処は天国だったり…」
「違うよ。」
違うのか。
じゃあ此処はどこなんだ?
「此処は私の個人的に使っている場所でね。暇なとき、ここから下界の様子を見たりしているんだよ。」
そんな特別な部屋に…何で?
俺が考えているなか、神様は言葉を続けた。
「今日もここで下の様子を観ていたとき、君の事故を偶然発見してね。一部始終をみたんだよ。先に謝っておくけど、馬鹿な子だと思ったよ。自分の命を顧みず子供を助けて死んでしまったのだから。」
確かにそうかもな。けど間違った行動だとは思っていない。
だから俺は後悔も反省もしていない…と言ってみたりしてみたり、けど本音を言えば少し悔やんでいたりなんだりであります。
「けど、それがどこか嬉しくてね。他人のために命をかけれる若者がいたことが。久しぶりにそんな人間を見つけたものだから、ついここに連れて来てもらったんだよ。」
そうだったのか…
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